中学生にも分かる!アメリカの選挙を牛耳るAIPACとは?

アメリ中間選挙で話題を呼んだ、

スーパーPAC、エイパックとは?

その資金力を武器に、親イスラエル候補を当選させて来ました。

AIPACは、議員への高度な情報提供と草の根レベルの働きかけ、さらに資金力によって、最強のユダヤ・ロビーとなりました。

 

全連邦議員の70〜80%を屈従させるユダヤ・ロビー、AIPAC

ワシントンには、連邦議会と大統領府に影響力を持つ様々な圧力団体(ロビー)がひしめいています。


その中で、「最強のユダヤ・ロビー」と形容されるのが

アメリカ・イスラエル公共問題委員会」、通称、AIPACです。

ロビー番付において、しばしば第2位にランクインするほどで、

中東研究の重鎮ウィリアム・クアントも

「全連邦議員の70%〜80%は、AIPACが望むことなら何でも従う」と発言しています。

その実力の片鱗は、米製武器の購入を望む中東の新米国家(ヨルダン、トルコなど)が、
最初の交渉相手として、

国務省や連邦議員団ではなく、

AIPACにうかがいを立てる事実からも推察できます。


AIPACが力をつけた理由は、第1に、議員への情報提供能力を磨いたからです。

AIPAC職員の多くは、専門分野を持つ高度な情報分析者で、

議員が議会答弁の際に必要とする情報を調べあげ、期日までに提供してきたのです。

その結果、議員の間では必要な情報を得たい時にはAIPACに頼むのが習慣となりました。

さらに演説原稿や法案作成の手伝い、

議会戦術の助言さえ行なっているのです。

第2は、集金能力です。


AIPACの会員たちは、政治資金集めの募金活動家です。

集めた金は友好的議員、

とりわけイスラエルを支援する上で大きな権限を行使できる、
外交・軍事・歳入の各委員会に分属する議員に配分されます。

第3は政治的踏み絵と、草の根レベルの働きかけです。

AIPACは、議員がイスラエル関連の全ての争点に対して、

議場内でどのような投票行動をとってきたのか、その詳細な記録を作成し、

イスラエル度を得点化してきました。

全米に散らばる6万人の会員は、

草の根のロビイストとして得点表を携え、

議員のもとを訪れて「非友好的態度」を改めるように忠告してきたのです。

ユダヤ人の政治力を生み出す力の源泉には、

ユダヤ人社会が提供する莫大な政治資金、

ユダヤ・マネーの存在があります。

ユダヤ・マネーは、控えめに見積もっても、

民主党政治資金のおよそ60%、

歴史的に結び付きの弱かった共和党でも35%は超えています。

まさに、ユダヤ・マネーなくして選挙戦を戦い抜くことは困難なのです。

それゆえ、ユダヤ・マネーを得たいがために

歴代大統領や連邦議員たちは、

これまでイスラエルをえこひいきしてきたわけです。

一方、献金に励むユダヤの富豪たちは、

イスラエル擁護というユダヤ大義だけに突き動かされてきたわけではありません。

大口献金のご褒美として

大使などの名誉職へ任命して欲しい、

口利きをして自分のビジネスに便宜を図って欲しい、

そういう下心も当然あるのです。

献金のタイミングは、選挙戦の序盤に集中します。


自分が推す候補が、

早い段階で豊富な資金を集められたことをアピールできれば、


資金集めに苦慮する対立候補のもとに向かう

今後の献金の流れを絶つことができるからです。

結果として、ユダヤ・マネーは実際の金額以上にインパクトを持ち得るわけです。

また、資金の投入先は州や自治体の選挙ではなく、

自分たちにとって最も重要な大統領選と、

連邦議員選に集中しています。


これが、「ユダヤ・マネー、重点特化の戦術」です。

次に集金術ですが、イスラエルへの募金ネットワークと宗教上の慈善金集めのネットワークが、
同時に政治資金集めに活用されている点が、

ユダヤ人社会の強みといえるでしょう。

ユダヤ人社会において、

慈善金を同胞から組織的に集めることは、

祈り、学習と同様にユダヤ教で定められた掟であり、
集金網が昔から整備されていたのです。

 

 

文章は、2002年の「ユダヤ人の雑学」からなので、2022年は更に影響力のある団体になっている事は間違いなさそうですが、

ツイッターではAIPACについてのツィートはこのような扱いになるようです。

とはいえ、SNSを通じてイスラエルロビー団体の存在が周知されているのも事実

何よりも、当のAIPACがしっかり宣伝しているので、これは拡散しなくてはいけませんね!