第二次世界大戦の真実を語る⑦ホロコーストの宣伝はいつ始まったのか

なぜ第二次世界大戦についてあなたが知っていることはすべて間違っているのか
マイク・ホイットニー、ロン・ウンズと対談
ロン・アンツとマイク・ホイットニー

2023年6月12日
https://www.unz.com/runz/why-everything-you-know-about-world-war-ii-is-wrong/

質問7:ホロコーストについて

ホロコーストの真実とは何でしょうか?
あなたは、このテーマについて
かなり研究しているようですし、
実際に起こったことについて
意見を持っているかもしれません。

何人のユダヤ人が殺されたのか、
あるいはどのような方法で殺されたのか、
確実に言えるのでしょうか?

あなたの意見では、
ホロコーストに関する歴史的事実は、
強力なユダヤ人団体によって
支持されている物語と一致しているのでしょうか、
それとも大きな矛盾があるのでしょうか。

ロン・ウンズ

ほとんどのアメリカ人やその他の西洋人にとって、
ユダヤホロコースト
20世紀のもっとも重要で
記念碑的な出来事の一つであり、
おそらく今日では、
ホロコーストが起こった第二次世界大戦
どの側面よりも、その知名度は高い。

「600万人」という象徴的な数字が
語られるだけで、すぐに理解される。
ここ数十年、欧米の多くの国では、
この歴史的出来事に異議を唱えたり、
それを最小化したりした者には、
厳しい罰金や実刑を科すことを義務づけることで、
この特別な歴史的出来事の地位を
法的に保護してきた。

アメリカの学校制度で教育を受け、
メディアや大衆文化から情報を吸収することに
生涯を費やしてきた人間として、
私はホロコーストについて常に意識していた。

ここ数十年のインターネットの発達により、
その物語に異議を唱える人物に
時折出くわすようになったが、
世の中にはさまざまな変人や変質者がいるもので、
彼らの主張にはあまり注意を払うことはなかった。

それから8、9年前、
リバタリアン運動の旗艦誌である
『リーズン』誌に関して
大きな論争が巻き起こった。

どうやら1970年代半ば、
『リーズン』はアメリカを代表する
ホロコースト否定論者の仕事を積極的に掲載し、
宣伝していたらしいのだ。

1990年代、私はリーズンの人々と
少し親しくなっていた。
彼らはある種のイデオロギー的な問題では
独断的なこともあったが、
そうでなければむしろ良識的に見えた。

なぜ彼らがホロコーストの現実を否定するのか、
特に彼らの多くがユダヤ人であったからだ。
そこで後日、時間ができたときに、
この論争をもっと注意深く調べてみることにした。

リーズンが掲載した
ホロコースト否定論者の記事のほとんどは、
実際には他の歴史的論争を扱ったものであった。

そこで私は、『リーズン』を攻撃する
記事の中で引用されていた、
ホロコースト否定を批判する世界的な第一人者、
デボラ・リップシュタットの本を
読んでみることにした。
リップシュタットの名前は、
1990年代後半にイギリスの歴史家
デイヴィッド・アーヴィングと
法廷闘争を繰り広げたことですでに少しは知っていた。

リップシュタットの著書を読んで、
私は、第二次世界大戦中、
政治界やメディア界の主流派で、
現在進行中のホロコーストの現実を
信じていた人はほとんどいなかったようで、
そのほとんどが、
ユダヤ人活動家や連合国政府が広めている話を、
ドイツ人がベルギーの修道女をレイプしたとか、
ベルギーの子供を食べたとかいう
第一次世界大戦中のばかげた
残虐行為の話と同じように、
単なる不正な戦時プロパガンダであると
考えていたことに非常に驚いた。

そして、実際、リップシュタットが
メディアが無視していると非難している
ホロコースト物語の多くは、
ドイツ人が100万人以上の
ユダヤ人の心臓に個別に毒物を注射して
殺したというような、
まったく馬鹿げたものであった。
私はこう書いている:

https://www.unz.com/runz/american-pravda-holocaust-denial/

リップシュタットの最初の著書のタイトルは
『ビヨンド・ビリーフ(信念を超えて)』であり、
彼女や学界、ハリウッドの多くの人々が
人生やキャリアの目玉としてきた
歴史的出来事は、
人類の歴史上最も驚くべき出来事の
ひとつであることは間違いない。

1938年、何百万人ものアメリカ人を
恐怖のどん底に突き落とした
オーソン・ウェルズの有名なラジオ劇
宇宙戦争』は、現実ではなく
デマであることが判明した。

ホロコーストで死亡した600万人のユダヤ人は、
ヨーロッパ戦域における戦時中の
死傷者の大部分を占めており、

電撃戦で死亡したイギリス人を100倍も上回り、
戦場で倒れたアメリカ人の数十倍もいた。

さらに、罪のない一般市民に対する
犯罪のあまりの怪しさは、
連合軍の戦争努力に
最高の正当性を与えたに違いない。

しかし、戦後何年も何年も、
この点に関して、主要な政治家の大半は
非常に奇妙な記憶喪失に陥っていたようだ。

1970年代に著名なホロコースト否定論者となった
フランスの学者ロベール・フォーリソンは、
アイゼンハワーチャーチル
ド・ゴール回顧録について、
非常に興味深い見解を述べたことがある:

第二次世界大戦に関する最も有名な著作は、
アイゼンハワー将軍の
『ヨーロッパにおける十字軍』
(ニューヨーク:ダブルデイ[カントリー・ライフ・プレス]、1948年)、
ウィンストン・チャーチル
第二次世界大戦
(ロンドン:カッセル、6巻、1948-1954年)、
そしてド・ゴール将軍の『戦記』
(パリ:プロン、3巻、1954-1959年)である。
これら3つの著作には、
ナチスガス室に関する記述は少しも見られない。

アイゼンハワー
『ヨーロッパにおける十字軍』は559ページ、
チャーチルの『第二次世界大戦』全6巻は
4,448ページ、
ド・ゴールの『戦争覚え書』全3巻は
2,054ページである。

1948年から1959年にかけて出版された、
全部で7,061ページ(序論部分を除く)に及ぶ
この大量の著作の中には、
ナチスの「ガス室」、
ユダヤ人の「大量虐殺」、
戦争によるユダヤ人犠牲者「600万人」
についての言及はまったく見られない。

ホロコースト第二次世界大戦
もっとも注目すべきエピソードとして
位置づけられることを考えれば、
このような印象的な欠落は、
アイゼンハワーチャーチル、ドゴールを 
"暗黙のホロコースト否定者 "の
一人として位置づけざるをえないだろう。

リップシュタットや
ルーシー・ダヴィドヴィッチなどの
著名なホロコースト史家の著書は、
アメリカの一流の歴史学者やその他の学者が、
終戦後何年も経っているにもかかわらず、
ホロコーストの現実を無視したり、
異議を唱えたりし続けているとして、
彼等を、暗黙の、あるいは明白な
ホロコースト否定論者として、
長いリストを作り激しく非難していた。

さらに注目すべきは、
第二次世界大戦後の数年間、
ADLのような影響力のあるユダヤ人団体が、
最も露骨なホロコースト否定にさえ
異議を唱えたり批判したりする気が
ないように見えたことである。
調査の中で、私はその顕著な例を発見した:

数年前、著名な大学教授であった
ジョン・ビーティの
アメリカを覆う鉄のカーテン』という
まったく無名の1951年の本に出会った。

ビーティは戦時中、軍事情報部に所属し、
24時間以内に入手した情報情報をまとめた
ブリーフィング・レポートを毎日作成し、
アメリカの全トップに配布する任務を負っていた。

熱心な反共主義者である彼は、
アメリカのユダヤ系住民の多くが
破壊活動に深く関与しており、
それゆえに伝統的なアメリカの自由に対する
深刻な脅威となっていると考えた。

特に、出版やメディアに対する
ユダヤ人による締め付けが強まり、
アメリカ国民に不和な意見を伝えることが
ますます困難になっており、
この検閲体制が彼のタイトルにある
鉄のカーテン」を構成していた。

彼は、ヒトラーのドイツとの
まったく不必要な戦争について、
ユダヤ人の利益を非難した。

ドイツはアメリカとの良好な関係を
長い間求めていたが、その代わりに、
ヨーロッパのユダヤ人が支援する
共産主義者の脅威に強く反対したために、
完全な破壊を被ったのである。

ビーティはまた、
何百万人ものイスラム教徒や
アラブ人の好意を犠牲にしかねない
イスラエルの新国家に対する
アメリカの支持を厳しく非難した。

これは、戦後ドイツとの関係を悪化させ、
長年苦しんできたドイツ国民から
ユダヤ国家のための資金を引き出すために、
ユダヤ人と共産主義者がでっちあげた
ペテンにすぎないと思われた。

さらに彼は、ニュルンベルク裁判を
アメリカの "消えない大きな汚点 "であり、
"正義の茶番 "だと酷評した。

彼によれば、裁判は
復讐心に燃えるドイツ系ユダヤ人によって支配され、
その多くは証言の改ざんや犯罪歴さえあったという。

その結果、この "汚らわしい大失敗 "は、
ドイツ人に "我々の政府には正義感がない "
と教えただけだった。

戦後すぐの共和党指導者
ロバート・タフト上院議員
よく似た立場をとり、
のちに『勇気の報酬』で
ジョン・F・ケネディから賞賛を浴びた。

ニュルンベルクソ連首席検事が、
1930年代末の悪名高い
スターリン主義者の見せしめ裁判で
同じ役割を果たしたという事実は、
多くの外部オブザーバーにとって、
この裁判の信頼性を高めるものではなかった。

当時も今も、
このような物議を醸すような立場の本が
ニューヨークの主流出版社から
出版される可能性はほとんどなかったが、
すぐにダラスの小さな出版社から発売され、
その後数年間で17刷を重ねる大成功を収めた。

『The American Conservative』の
創刊編集者であるスコット・マコーネルによれば、
ビーティの本は1950年代、
ラッセル・カークの代表的な古典
『The Conservative Mind』に次いで、
保守派のテキストとして
2番目に人気があったという。

さらに、
ADLをはじめとするユダヤ人団体は、
特に私的なロビー活動において、
この本を厳しく非難したが、

こうした努力は反発を招き、
現役・引退を問わず、多くのアメリカの一流将兵
ビーティの著作を心から支持し、
ADLの検閲の努力を非難し、
すべてのアメリカ人にこの本を読むよう促した。

ビーティの極めて露骨なホロコースト否定は、
現代人の感性に衝撃を与えるかもしれないが、
当時はほとんど波紋を広げず、
この作品に対する声高なユダヤ人批評家たちでさえ
ほとんど無視したようである。


ビーティの大ベストセラーは、
ユダヤ人やリベラル派から

大きな注目と批判を浴びたが、
彼らは他のあらゆる問題では
精力的に彼を攻撃したが、
ホロコーストを戦時中の悪名高い宣伝デマにすぎず、
いまだに信じている者はほとんどいないと
ビーティが断言したときには、
誰も彼に異議を唱えなかった。

さらに、第二次世界大戦時の
軍のトップ司令官たちの長いリストが、
そう主張するビーティの著書を
強く支持していた。

ホロコーストについての私たちの現代的な理解は、
そのほとんどすべてを、
歴史家ラウル・ヒルバーグによる
1961年の代表的な本にさかのぼることができる。

彼は、ユダヤ人難民の一家が
戦争初期にアメリカに到着したとき子供だったが、
アメリカのメディア全体が
ユダヤ人活動家の主張するような
ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅を
無視していることに憤慨した。

数年後、大学に進学した彼は、
同じドイツ系ユダヤ人難民である歴史学の教授が
ホロコーストの現実を
受け入れていないように見えたことにさらに憤慨し、
ヒルバーグはこのテーマを
博士課程の研究の焦点にすることに決めた。

皮肉なことに、一流のユダヤ人学者たちは、
自分の学問的キャリアを台無しにしないよう、
そのテーマを避けるよう彼に促した。

しかし、ひとたび彼がこの本を出版すると、
ユダヤ人活動家たちの間で絶大な人気を博し、
その後10年、20年の間に、
数々のホロコースト回想録を含む
一ジャンルの文学に火がついた。

ユダヤ人の多いハリウッドはすぐに、
ホロコーストをテーマにした
映画やテレビ番組を次々と制作し始め、
やがてホロコースト
20世紀の中心的な出来事として
定着していった。

そして、歴史家やその他の研究者たちが
これらの主張する事実に
異議を唱え始めると、
精力的なユダヤ人活動家グループは、
ヨーロッパやその他の地域で、
そのような「ホロコースト否定」を
違法とする法律を成立させることに成功した。

このような弾圧にもかかわらず、
何十年にもわたり、
多くの学術文献が発表され、
公式のホロコースト物語に
大きな疑問を投げかけてきた。

実際、アーサー・R・ブッツという
一見無政治的に見える
電気工学の教授による最初の包括的な分析は、
半世紀近く前に発表され、
おそらくその年の『リーズン』誌の
関心を促したのであろう。

20世紀のデマ

ヨーロッパ・ユダヤ人絶滅説の根拠
アーサー・R・ブッツ - 1976/2015 - 225,000字
この本と、
争点となっている問題の両側について書かれた
他の10冊近くの本を読んだ後、
私は次のような評決を下して
長い文章を締めくくった:

私が導き出した結論は、
明らかに予備的なものであり、
他の人がそれらに加えるべき重みは、
私の厳格なアマチュアとしての
立場を絶対に反映したものでなければならない。
しかし、この論争の的となっている
テーマを探求している一部外者として、
私は、標準的なホロコースト物語が、
少なくとも実質的には虚偽であり、
おそらくは、ほとんどすべてが
虚偽である可能性がはるかに高いと考える。

このような状況にもかかわらず、
この数十年間、
ホロコーストを支持するメディアの
強力なフォーカスは、
ホロコースト西洋文化の中心的地位に押し上げた。
ホロコーストは現在、
ほとんどの一般庶民の心の中で、
それを包含する第二次世界大戦よりも
大きな位置を占めており、
したがって、より大きな見かけ上の
現実性を持っていても、私は驚かない。

しかし、共有されている信念の中には、
幅は1マイル(約1.6km)あっても
深さは1インチ(約1.5km)しかないものもあり、
あるテーマを実際に調査したことのない個人の
何気ない思い込みは、急速に変化する可能性がある。

また、長い間、厳しい社会的・経済的制裁、
しばしば刑事罰によって
維持されてきた教義の大衆的な強さは、
もしかしたら、誰もが思っているよりも
ずっと弱いかもしれない。

30年前まで、ソ連とその同盟国である
ワルシャワ条約機構に対する共産主義の支配は、
永久に揺るぎないものに見えた。
そしてある日、突風が吹き荒れ、
巨大な構造物全体が崩壊した。
現在のホロコースト物語が
いずれ同じ運命をたどるとしても、私は驚かない。

 

アメリカのプラウダホロコースト否定

https://www.unz.com/runz/american-pravda-holocaust-denial/

Ron Unz - The Unz Review - 2018年8月27日 - 17,600字
アメリカのプラウダ軍事インテリジェンスの秘密

https://www.unz.com/runz/american-pravda-secrets-of-military-intelligence/

ロン・ウンズ - ウンズ・レビュー - 2019年6月10日 - 12,500文字